あったかの家みさと 求人ブログ

働き方の多様性と介護施設との相性について(派遣社員さんと夜勤専従アルバイトがいない理由)

皆様こんにちは。

今年も介護施設での虐待、暴力事件の報道が何件もありました。
「介護現場は、忙しすぎるのに人手不足だから虐待が起きる」と言う論調も時々耳にします。
また、「アンガーマネージメントが足りない」などと言われているのも見かけます。
教育が大切な事は理解していますが、お年寄りや介護そのものを嫌っている人(そのことの良し悪しでは無く適正が合わない人)にいくらアンガーマネージメントを実施して、教育に時間を掛けて、大量のレポートを書かせても改善は難しいと思います。

実際の介護施設の現場で何が起きているのかは、運営者のセンスで大きく異なっていると感じます。
職員の数や施設の設備が全く同じでも、職員が疲弊して疲れ切っている施設と、皆さんが笑顔で頑張っている施設の違いがあるのも事実ではないでしょうか?

この違いは何なのかは様々な要因の積み重ねなので、一言では表現する事が難しいと思いますが、あったかの家みさとではより良いケア環境をつくる為に「介護職員の派遣さんは配置しない」「夜勤の専任アルバイトは雇用しない」をポリシーにしています。

人手不足が進行する中で、派遣や専属アルバイトさんを否定する事は働き方の多様性の流れに反しているかもしれないですが、介護の仕事は個々の職員の適正に加えて、臨機応変さも求められます。そのスキルを求めるにはやはり、直接雇用の職員さんと共に施設を創っていく環境が必要なのだと思います。
介護サービスの質の向上は課題だらけです。多くの施設で悩み、努力している中で、暴力的な人が事件を起こす事は本当に悲しいことだと思います。

私たちの施設も多くの課題があり、目指すべき理想は遠い先にありますが、工夫を重ねる中で少しでも理想の近づきたいと思います。

あったかの家みさと 小野 仰

2022年11月01日