あったかの家みさと 求人ブログ

「共に生きる」とは…

福祉の理念に「共生」を謳っている法人は昔からあります。

共生は障害があるなしに関わらず、同じ価値観を持って共に生きる事を表していると思います。(広辞苑で調べたわけではありません)

私が学生の頃にその様な理念を聞いた時も「障害による偏見、差別の無い社会」を目指していると理解していました。

数十年経過しましたが、福祉における共生の価値観は変化していないと思います。

私は最近改めて「共生」について考える事があります・・。それは、職員の「共生」です。

日本社会も景気が悪くなり、人口減少、高齢化などにより「自己責任」と言う重荷が(以前に増して)個人にのしかかっています。

村八分と言う言葉があるので、社会に適合できない人を弾き出すシステムはあったかもしれませんが、地域社会が個人を援護する暖かさは昔の方があったように思います。

今の社会は適応できない人は逃げ場がありません。精神的に追い詰められて障害を発症する方も以前より増えている気もします。

介護現場でも、メンタルの面で苦しみながら働いている方がいらっしゃいます。目に見えない人の気持ちを理解するのが難しいように、私たちもハンディキャップを持っている方の気持ちを100%理解して共有する事は中々出来ません。

人間関係やコミュニケーションが苦手な方、仕事を手際よく処理するのが苦手な方もいらっしゃる中で、以前であれば「適合が難しい」と判断されてフェードアウトしていた人が多かったかもしれません。

そんな中で、(理想論ですが)可能であれば、「入居者の方に対して誠実に対応しようと努力する方」は仕事を辞める事なく頑張っていただきたいと思います。

それが簡単ではない事は理解していますが、介護の理念に「共生」があるのであれば、職員間にも「共生」がなければ、障害のある方に対する偏見や差別も消える事が無いと思うのです。

共生と言う理念の実現が難しい事は実体験でも理解していますが、理想やビジョンの無い介護は対象者に失礼だと思います。

ハンディキャップがある方でも働き続けられる職場の実現が理想ですね。

厚生労働省もメンタルヘルスについてサポートしています。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/

2020年02月17日