特別養護老人ホームで働こう!パート2
「専門職だから適性があるのは当たり前」
介護サービスは職員がすぐ辞めてしまうと言う「伝説」についてお話します。
最近多い(と感じる)ケースは、他業種から介護の仕事に転職した方が短期間に辞めてしまう問題です。
ハローワークで介護資格取得の斡旋を紹介してもらって、無事講習終了後に施設に就職したにも関わらず、1ヵ月位で退職する人が意外と多いです。
想像するに、講習を受けている間から介護の仕事に対する「違和感」があったのに流れで就職してしまい「やっぱりダメだった」ケースです。
『そんな事言って施設に問題は無かったのか!?』と思う方がいらしゃると思いますが、未経験の方に対してあったかの家みさとの場合は、就職後1ヵ月は日勤時間帯を中心に業務に入っていただき、業務も一人きりで介護に入ったり、長時間の残業を入れる事もありません。
「何もしないうちに辞めてしまった」と言う人は、残念ながら「ご本人と介護とのマッチングが難しかった」と言えるかもしれません。
以前も書きましたが、「特別養護老人ホーム」の場合は介護度の重い方が多いので、カルチャーショックも大きいのかもしれませんが…。私は、介護度の軽い方も重い方も安全を確保する為に使うエネルギーには変わりは無いと思っているので、仮にすぐにリタイアした方が軽度の方が利用するサービスに就職しても、カルチャーショックはあると思います。
大きな企業であれば、営業に向かない人、製造業に向かない人、事務作業に向かない人は別部署に異動して雇用継続する事があると思いますが、介護サービスで介護に向かない人を営業に回す。と言う事はほぼ不可能なので、ご本人と仕事のマッチングが難しい人が退職してしまうのは、ある程度起こる現象ではないでしょうか。
仕事内容と自分がうまく合致しない状態で、体や心を壊したり、手抜きをして事故を起こしたり、ストレスから虐待に走るような事が起きない為にも、「自分が介護の仕事(対人援助)に適合出来るか?」は結構真剣に考えて就職していただく必要があると思います。
介護サービスの種類と数が増えて(人手不足と言う事もあり)介護の世界に異業種から飛び込んで来る方が増えています。その現象の中で「短期間で退職」する方も増えているのではないでしょうか?
介護は「誰でも雇用する事業所があるのに、仕事の内容は高度な専門性が求められる専門職」なのです。
次回は、介護の仕事を長く続ける中で仕事を続ける事が出来なくなって退職するケースについてお伝えします。